歯が痛む原因は虫歯だけではありません。

歯が痛む原因は虫歯だけではありません。

「歯が痛む原因は虫歯だけではありません。
あなたの歯いつも当たって(食いしばり)いませんか?
歯が痛い原因はこれかもしれません。」

TCHって聞いたことありますか?

ほとんどの方が初めて聞く言葉だと思います。
Tooth Contacting Habit の頭文字をとってTCHと略しています。
日本語では歯列接触癖(しれつせっしょくへき)といい、一種の癖であると考えられます。
私たちはニュートラルな状態の時は上下の歯は接触せず離れています。

では普段はどのような時に歯が接触するのでしょうか?

接触するのは物を咬む時(食事中)、物を飲み込む時(嚥下)、喋っている時瞬間的に歯が接触する(会話)などで接触時間は一日平均17.5分で有ると報告されています。
最近常に弱い力で歯が接触しているTCHの患者さんが多く来院されます。
ご自身ではTCHと気づかず、虫歯が原因と思い当院に「歯が痛い」と言って受診されます。 お口の中を検査しても痛くなるような虫歯が見当たらない時は、原因はTCHが疑われます。

どんな時に歯の接触を行なっているのでしょうか?

一人で黙々と行う作業や緊張する作業の時が多いようです。
精密作業時、パソコンやスマホの長時間使用、家事(調理、アイロン掛け、食器洗いなど)
車の運転、字を書く時、読書など思い当たる事がたくさん有ると思います
最近ではコロナの影響でストレスが溜まっているのも影響しているのではないかと考えています。
この地味な 弱い力が 長時間 続くことにより あごを動かす 筋肉にも 疲労が起こり 首や 肩こり、片頭痛などを引き起こす要因にもなっているのでは無いでしょうか? また 歯にも 常に 弱い力がかかるため 咬合痛 が起こり それに付随して 知覚過敏なども 症状も表れてきます。 まだ若いうちはその影響が少ないですが、50歳くらいからその影響が出始め奥歯でちょっっと硬い物を食べてだけで歯が真っ二つに欠けてしまい、最悪抜歯になるケースもあります。

対処方法

常に歯が当たっていないか意識する事が一番ですが、そればかり気にしていては仕事が手に着きません。物事に熱中している時は忘れてしまいます。
ではどうすればいいのでしょうか?
スマホなどのタイマーを20〜30分の間でセットして(音出しでもバイブでも構いません)
知らせが来たら歯が当たっていないか?食いしばってい無いか?をチェックする。これを日中繰り返してみてください。
自分のペースで1ヶ月くらい続けてみて下さい。歯が当たっている事に気づくことが大切です。 その他の方法は、ポストイットなどに「歯をかみしめない」とか「歯を離してリラックス」など好きな言葉を書いてパソコン画面、テレビ画面、キッチン、洗面所など目の着くところ10箇所位に貼っていおき、これを目にした時にチェックしてみて下さい。長く身についた習慣なので短期で解決しようとせず、ゆっくり時間をかけ焦らずに行って下さい。

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