舌の位置が大事!小顔効果と噛み締め防止の秘密

皆さんはお口の中で舌の位置が重要な役割を果たしていることをご存知でしょうか?

舌が正しい位置に収まることにより食いしばりの防止や小顔効果、口呼吸の防止にも繋がります

では正しい舌の位置とはどこなでしょうか?

舌は上あごにおさまります。前歯の付け根付近の歯茎に膨らみがあり、そこに舌先を軽くあて下全体を上あごにピッタと密着させるイメージで舌をおいてください。

ところが当院に来院される6割以上の方が舌はその位置に無く、口腔内の真ん中から下にあるのが現状です。

それでは舌が下に下がる原因と正しい舌の位置についてわかりやすく説明していきましょう。

舌の下がる原因

  1. 姿勢の悪さ: 頭や首の位置が正しくないと、舌も下がりがちです。現代社会ではパソコンやスマートフォンを使う時間が増え、その為姿勢が猫背気味になることが多くなります。その為舌が下がりやすくなっています。
  2. 口呼吸: コロナの影響でマスクの仕様が増えて口で息をする事が習慣化傾向にあります。舌が下にあると口呼吸になります。

私が学校での保健指導で子供達によく説明するのが、「鼻を摘んで口で息してごらん」次に「そのままベロを上顎につけてごらん」そうすると口で息が出来なくなるのが体感でき、つまり「ベロを上にすると鼻でしか息ができなくなるよ」と伝え、舌の位置と口呼吸の関連性を実感してもらいます。

  1. 筋力の低下: 舌や口腔周りの筋肉が弱いと、舌が下がりやすくなります。特に歳とともに筋力が低下する傾向があります。

  先日バラエティー番組で顎の下の筋肉が硬くなると舌が下がり小顔でな無くなることをヨガのインストラクターが話していました

口呼吸による弊害と鼻呼吸の重要性について簡単に説明します。

口呼吸による弊害

  1. 乾燥と感染リスクの増加: 口呼吸は、口腔内およびのどの乾燥を引き起こす可能性があります。これにより、細菌やウイルスが侵入しやすくなり、感染のリスクが増加します。
  2. 口蓋かたちの変形: 口呼吸が継続すると、口蓋アーチ(上あごのアーチ)が変形する可能性があります。これは歯並びや顔の形成に影響を与え、特に子供の場合は発育に悪影響を及ぼすことがあります。
  3. 睡眠障害: 口呼吸は、睡眠中に口が開いてしまうことがあり、これがいびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの睡眠障害を引き起こします。。
  4. 口臭: 口呼吸で口の中が乾燥することにより口臭の原因となります。

鼻呼吸の重要性と体への利益

  1. 空気の浄化: 鼻は、鼻毛や粘膜によって微粒子や細菌を捕らえ、浄化する働きがあります。これにより、呼吸する空気が清潔になります。
  2. 湿度の調整: 鼻呼吸は、空気を湿らせる役割も果たします。これにより、のどや肺の粘膜が適切な湿度を保ち、乾燥からくる不快感や感染リスクを軽減します。
  3. 血液酸素レベルの調整: 鼻には、酸素を体内に取り入れる効果的なメカニズムが備わっています。鼻での呼吸により、血液酸素レベルが適切に維持されます。
  4. 正しい姿勢と呼吸: 鼻呼吸は、正しい姿勢と深い腹式呼吸と結びついています。これにより、全身の酸素供給が向上し、リラックスした状態を促進します。

正しい位置に舌がある事による効果

  1. 噛み締めの防止: 正しい舌の位置であれば、噛むことが自然とできます。噛むことは歯や顎の健康を保つだけでなく、消化にも良い影響を与えます。
  2. 小顔効果: 正しい舌の位置にあると、顔の筋肉が適切に働き、小顔効果が期待できます。また、顔のたるみやシワの予防にもつながります。
  3. 口呼吸の改善: 口呼吸を鼻呼吸に切り替えることで口腔内の乾燥が軽減され、舌の位置も改善されます。
  4. 姿勢の改善: 正しい姿勢を保つと、首や頭の位置が適切になり、舌も正しい位置に戻りやすくなります。

舌の位置は日常生活において見過ごされがちです。正しい舌の位置を意識的に保つことで健康な口腔環境の維持や美容効果が期待できます。日常生活に取り入れやすい簡単な矯正法から始め、健やかな笑顔と小顔効果を手に入れましょう。

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